1960年レーザーは開発され、通信などの電子工学や計測、工学、機械加工、医療など広範囲な分野で応用され、画期的な技術革新をもたらしてきました。歯科においては、レーザー溶接や初期う蝕の予防にいち早く試みられました。その後レーザーメスや口内炎または知覚過敏に対するソフトレーザーの応用が普及し、最近では歯の切削や表面処理、軟組織の治療、さらにはインプラント治療などで効果をあげ、積極的に利用されるようになっています。
レーザーの種類

1.ガスレーザー
[1] He‐Neレーザー
[2] CO2レーザー (炭酸ガスレーザー)
[3] エキシマレーザー 2.固体レーザー
YAGレーザー 3.Qスイッチレーザー
4.半導体レーザー
当医院では炭酸ガスレーザーを使用しています。特に最近のレーザー治療では、LLLT(低反応レベルレーザー療法、ソフトーザー)の生体に対する刺激により組織を活性化し、治療効果を挙げる利用法が注目されており、
・消炎・鎮痛・加温効果
・徐痛効果
・創傷治癒促進効果
・骨への治癒促進
等の臨床効果が認められています。 |
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CO2レーザー治療の利点
○ 患部に触れる事がないので、感染の恐れがない。
○ 特別な技術は必要としない。
○ 治療は短時間のため、患者様の負担や苦痛を軽減できる。
○ 止血効果が高い。
○ 傷みが少なく、創傷治癒が早い。
○ 発癌性はない。
○ 治療後の感染の恐れがほとんどなく、投薬量も軽減できる。
○ 患部に機械的刺激を与えないため、創面の殺菌効果、創面の安静が保てる。
○ 治療時に浸襲が少ないので、有病者(高血圧症、糖尿病、心疾患等)の
患者様の治療に適している。 |
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レーザーの臨床応用
■1.硬組織への応用
[1] シーラント
う蝕予防やC1のような小さな虫歯に、レーザーを照射後にシーラントを充填します。
[2] 象牙質知覚過敏症
歯ブラシをかけすぎたため歯が磨り減ったり、歯周病で歯の付け根が露出すると、いろいろな刺激(歯ブラシによる機械的な刺激、食べ物による温度的な刺激など)によって一時的に歯がしみることをいいますが、歯を削り治療後に生じる症状もこれに含みます。これらの症状を軽減する作用があります。
[3] エッチング効果、歯質強化作用
レーザーをエナメル質に照射すると、歯質が強化され接着力が向上するといわれています。
[4] 直接覆髄
虫歯の治療中、歯の神経が露出した場合に、レーザーを用いると滅菌、止血、感染予防さらには歯の神経の保存に効果が期待できます。
[5] 根管治療
歯の神経除去後の痛みの軽減または防止や、根管治療終了後の違和感の除去に効果が認められています。
■2.軟組織への応用
[1] 口内炎(再発性アフタ)
LLLTにより、自発痛や接触痛の軽減や除去が期待できます。
[2] メラニン色素沈着症
上下前歯の歯茎の黒ずみをいいます。従来は、歯肉切除手術、バーによる歯肉表面の削除、薬品(90%フェノール)を用いた歯肉のメラニン除去などがありますが完全に除去するのは困難でした。レーザーを使用することにより、最も安全で、効果が期待できます。
[3] 根尖性歯周組織炎
難治性(治りにくい)の根管治療の場合、レーザーによって根の先端の病巣に直接照射します。従来の方法に比べ、術式は簡単で短時間で終わるため、術後の腫れや痛みが少なく感染防止に役立ちます。
[4] 外傷
LLLTにより止血、創傷の治癒が促進されます。さらには、加温効果によって、腫れや痛みも緩和されます。
[5] 小帯切除形成術
発音障害、歯間離開、義歯不安定などの原因である場合には小帯切除形成術が用いられます。従来の方法に比べて、術中の出血はほとんどなく、術式は簡単で短時間で終わります。治癒期間も短縮できます。
[6] 歯周病
歯周ポケット内の殺菌効果、血管の再生促進、コラーゲン新生の促進などが考えられています。
[7] 抜歯後止血効果
抜歯直後、抜歯窩内から出てくる血液を凝固・止血し、治癒を促進します。
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